2017年02月22日

こちらが決めない事が大切だと思った事。



こちらはなおちゃんですhime27

ちなみに、うちの教室に「なおちゃん」は3人います。

彼女は最年少の年長さんです。

 
先月、彼女ははじめてのコンクールというものを経験しましたkimochi48


私は、レッスン中

お喋りが過ぎる事はたまにありますが、

当たり前ながら、レッスンから手を抜くことはしません!!

だったらお喋りもするな!!!っては言わないでくださいねm(_ _)m




でも、年齢的にとか、一人一人の個性や性格とか、

あと、シビアな話「持ち合わせている能力」の私なりの予想に基づいて


「これを要求するのはこの子にとってはきついかもしれない」

とか

「ここまでを言ってしまうと、ピアノが嫌になっちゃうかも知れない」

とか、思って

本当は「言いたいけど・・」

っていう事を、飲み込んでしまうことはありますicon11


おそらくこんな事は、音楽分野のみならず、

教育に携わる方には多分理解してもらえると、思うのですが。


でも、「コンクール」っていう本番がある以上は、


そんな事、考えている余裕なんて、私にもなくなってしまうのですface03



で、この年長さんに向かって、


「右手を左手より強く弾いて、メロディーが聴こえるように弾くんだよ」

なんて普段、言わんくせに、

当然のように言いました。



一部のピアノの先生からすれば非難を浴びそうですが、

私は年長の生徒さんに普段そこまでを要求しません。

(考え方は十人十色ということでm(_ _)m)



てすからこの時も、心の中で

「難しいよね~わかるよ~icon10

な~んて思っているのです。


出来ないなら、それでも仕方がないよね~

ぐらいの感じで。



でも、私の意に良い意味で反して

なおちゃんは、

ちょっと意識してくれるようになったんですhime1


後でお母様にきいた話ですが

ご家庭の電子ピアノはあまり強弱がつかないらしく、

表現出来ないことにイライラしていたのだそうです。


挙げ句、

「ここは大きくしたいから、

(タイミングに合わせて音量の)つまみを上げて盛り上げてくれ」

的なことを言い出したそうです(笑)



お母様、、、黒子を命じられるなん、それは大変、、、kimochi14


と、ちょっと、思いましたけど、

それ以上に



「あ、なおちゃんにちゃんと伝わってる!!

って思ったんです。



やれるか、やれないか、

やるか、やらないか、



は、最終的には生徒さんの心の選択なのでしょうが

その手前を、指導役である私が決めてしまってはならない事を、

彼女のレッスンから気づかせてもらったと思いました。




講師としての考え方としては、甘いかもしれませんが

私にとって

生徒さんに「コンクール」を経験させる目的は

生徒さんの意識をあげることです。

多分、この点は共感してくださるピアノの先生が少なからずいらっしゃると思います。


それは、本番だけで培われるものでなく、

そこに向かう過程で身に付いていく部分が7割。

あと、本番の覚悟の経験が3割。

と、私なりには思っています。

まぁ、結果がついてくればさらに嬉しいですけど。


だから、なおちゃんのこの一件は

この7割に叶ったと思っているのです。


あとは、なおちゃんも、

そして、私も

これを次にどう繋げていくか。だと思うのですが、


これがね・・・・。

なんなら、こちらの方がよっぽど気を付けないと

油断しちゃうんですよね。ついつい(笑)